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生きてよ

私事

 

私の父は私が中学生になったばかりの時に癌で亡くなった。私はお父さんっ子で、同年代の子よりも父との距離が近かった。週末には二人で映画やショッピングに行くことが多かったし、学校行事に来てくれることがとても嬉しかった。
そんな人を亡くした時、私は鬱状態になり学校に通えなくなった。今でも記憶錯誤があり中1の1年間の記憶はほとんどない。

勝利くん、あなたはとても強いと思う。私は父が亡くなったことを誰にも言えなかったし、今平凡に通っている高校の友達も知らない。でもあなたはそのことを公にした。その台詞を舞台の上で言い続けること、それはツラい現実から目を背けないで戦おうとしていること。私ができなかったこと。

「頑張れ」とか「頼って」とか言われるのもツラい時があると思う。笑顔でいることがツラい時があると思う。でも勝利くんならきっと大丈夫。勝利くんらしく、勝利くんの歩く速さで一歩ずつ進んでいけば、必ず勝てる。名前はお父様から最初に頂いたプレゼント。それがあれば大丈夫だよ。

父が寝たきりなのに私の小学校の卒業式に来て、証書授与だけ見守ってくれたことと、勝利くんのエピソードが重なり、胸が締め付けられた。勝利くんのお父様のご冥福をお祈りいたします。そして勝利くんの輝きがお父様の元にも届きますように。